研究実績の概要 |
この研究では第一に実験的方法で名詞と動詞の学習方法を探求し、第二に日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙のデータを使って語を獲得する時に作用する容易さについて研究を行なった。 実験的方法では平成30年度中には平成28年度に収集した12の保育園の100人の被験者からのデータをCoder, Matlab, Excelを使って分析し、研究発表まで終了できた。選好追視法を使用した新奇語の学習法のデータ収集後、年少グループ(14ヶ月から21ヶ月)内で全ての子どもの目の動きを1フレーム(0.4秒ごと)にコード化する作業を完成できなかったため、コネチカット大学の研究協力者にデータを送り、コード化の協力を得た。これは、月齢の低い子供達の目の動きが不安定で第2コーダーから信頼性を得る必要があったからである。また、保護者から収集した日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙の回答と学習法のデータ分析結果の相関関係などを詳しく調べて、学会発表をすることができた。 第二の既存のデータを使って語学習について考察するプロジェクトでは、語学習に寄与する要因の1つである心像性について日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙の標準化テデータの名詞語彙項目、動詞語彙項目の理解と表出の50%到達月齢と平均出現率(獲得指標 )及び佐久間(2005)の心像性値から明らかにした。語彙理解の名詞 、動詞と心像性との関係はいままで検討されてこなかったので興味深い結果であり、平成28年度に収集した各語彙カテゴリーの割合(語彙カテゴリーの構成(普通名詞、述部(動詞、形容詞)、閉じた語類、幼児語、社会語)の年齢変化)に追加して国際学会で発表することができた。
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