• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

ヴァーチャル方言研究の基盤形成と展開

研究課題

研究課題/領域番号 15K02577
研究機関日本大学

研究代表者

田中 ゆかり  日本大学, 文理学部, 教授 (40305503)

研究分担者 林 直樹  日本大学, 経済学部, 講師 (70707869)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードヴァーチャル方言 / 方言コンテンツ / 言語意識
研究実績の概要

本研究は、文学作品や、マンガ・ドラマなどの大衆的創作物や、地域方言を資源とした言語景観や言語サービス、メイル・SNSなどインターネットを通じた「打ちことば」コミュニケーションに典型的に現れる仮想の方言、すなわち「ヴァーチャル方言」を研究対象とした。ヴァーチャル方言は、リアルな言語社会との往還関係によって成立するものであり、広く一般への影響も大きい。本研究は、この端緒についたばかりのヴァーチャル方言研究に多角的かつ国際的視点を導入し、その確立とさらなる展開を目指すことも目的のひとつとした。
研究分担者・連携研究者らと連携し、本研究課題の成果公開学術シンポジウム(早稲田大学演劇博物館共催、日本大学国文学会協賛、2018年03月09 日、於:早稲田大学小野記念講堂、登壇者:金水敏、児玉竜一、吉川邦夫、大森洋平)の開催と、それに基づくブックレットの刊行(『時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる!―世界観を形づくる「ヴァーチャル時代語」―』笠間書院、共編著者:金水敏、児玉竜一、共著者:吉川邦夫、大森洋平、2018年12月)を行った。本研究課題に関連した国際会議における学術招待講演に、次のようなものがある。「The “Dialect Cosplay” Phenomenon: Detaching Regional Dialects from Geographic Localities」( The Sixteenth International Conference on Methods in Dialectology METHODS XVI (Methods16) Plenary Talk、2017年08月08日、於:国立国語研究所)。
この他、各種調査を積み重ね、随時、さまざまなかたちで成果公開を行った。成果公開時には、本研究のさらなる展開に資するさまざまなかたちでフィードバックを受けた。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] インタビュー記事と紙面監修「日本語社会を映す方言の変遷」2019

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり
    • 雑誌名

      図書館教育ニュース

      巻: 1492 ページ: 1--1

  • [雑誌論文] 情報化時代の言語コミュニケーション―媒体・手段の特性と年代差―2019

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり
    • 雑誌名

      日本語学

      巻: 38(1) ページ: 22-35

  • [雑誌論文] 平成28年度人文科学研究所総合研究研究報告「話芸」の多角的研究2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり(共著:岡隆、佐藤至子、閑田朋子、林直樹)
    • 雑誌名

      研究紀要

      巻: 95 ページ: 173-186

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「方言コスプレ」と「ヴァーチャル方言:用語・概念・課題」2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり
    • 雑誌名

      方言の研究

      巻: 4 ページ: 71-97

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 20周年記念シンポジウム 社会言語科学会20年の軌跡とこれから:徳川賞受賞者からの提言2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり(小磯 花絵, 中東 靖恵, 山下 里香, 坊農 真弓)
    • 雑誌名

      社会言語科学

      巻: 21(1) ページ: 397-406

    • DOI

      10.19024/jajls.21.1_397

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 方言の未来と進化2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり
    • 学会等名
      平成30年度「山形学」どっこい方言は生きている講座第5回
    • 招待講演
  • [学会発表] 「方言コスプレ」とその社会的背景2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり
    • 学会等名
      早稲田大学大学院日本語教育研究科小林ミナ先生ご担当ゼミナール特別講義
    • 招待講演
  • [学会発表] 「方言コスプレ」とその社会的背景2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり
    • 学会等名
      法政大学「言語心理学」(福田由紀先生)特別授業
    • 招待講演
  • [学会発表] 方言ヒーロー/ヒロインは幕末ものに咲く!2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり
    • 学会等名
      東京神田ロータリークラブ例会
    • 招待講演
  • [学会発表] 方言ヒーロー/ヒロインは幕末に咲く!2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり
    • 学会等名
      シンポジウム「時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる! 世界観を形づくる「ヴァーチャル時代語」
  • [図書] 時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる!―世界観を形づくる「ヴァーチャル時代語」―2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり(共編著者:金水敏、児玉竜一、共著者:吉川邦夫、大森洋平、編集協力者:林直樹)
    • 総ページ数
      135
    • 出版者
      笠間書院
    • ISBN
      9.78431E+12
  • [図書] 分かり合うための言語コミュニケーション(報告)2018

    • 著者名/発表者名
      田中ゆかり(分担執筆、共著者:石黒圭・入部明子・塩田雄大・関根健一・滝浦正人・福田由紀・森山卓郎他)
    • 総ページ数
      73
    • 出版者
      文化審議会国語分科会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi