本研究は、英語の動詞および構文をこどもがどのように獲得するかを実証的方法によって調査し、認知言語学の観点から分析を行った。対象とした構文は、動詞getを用いた状態変化構文、”let’s +移動動詞” 構文である。大人とこどもの会話を収録したデータベースであるCHILDESを使用し、こどもの発達段階ごとに量的な調査を行うとともに、当該構文の使用場面とその語用論的機能に着目して事例を観察し、対話者との相互作用や会話にともなう身体経験といった要因が言語獲得のプロセスにおいて重要な役割を担う可能性を示唆した。
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