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2018 年度 研究成果報告書

拡大エレメント理論を用いた分節内構造と韻律構造の相関関係の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15K02611
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英語学
研究機関東北学院大学

研究代表者

Backley Phillip  東北学院大学, 文学部, 教授 (20335988)

研究分担者 那須川 訓也  東北学院大学, 文学部, 教授 (80254811)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードphonology / elements / melody-prosody interface / segmental structure / head-dependency
研究成果の概要

本研究では、分節内構造の解明に特化し、音韻知識を明らかにしようとするエレメント理論(ET)を用いた研究で得られた知見を、韻律構造にも拡大適用することで、形態素内のすべての音韻特性(分節内特性と韻律特性)を統一的に分析することを試みた。
その結果、ETは、分節音間の線形属性を音韻表示から排除する非時系列音韻論(PfP)へと発展することとなった。この理論では、分節内構造のみならず韻律構造も、主要部・依存部関係を呈するエレメントから構成されているとし、この主要部・依存部関係の複雑なネットワークを、言語使用者が(単純な仕組みのもと)音声的に線状化すると考える。

自由記述の分野

音韻論

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通じて、次の3点において、音韻知識に関する我々の理解を深めることとなった。第1に、異なる単位からなる異なる領域とこれまで考えられてきた分節と韻律表示を、エレメントと呼ばれる単位間の主要部・依存部関係のみで、統一的に表示することが可能となった。第2に、統語表示同様、分節間の前後関係は音韻属性ではなく、非対称的音韻構造を解釈した産物であると見做すことで、音韻系も統語系と言語学的に似た仕組みを呈することを示した。第3に、伝統的「音節」構造を用いず、エレメント同士の主要部・依存部関係からなる音韻表示を用いて諸分析が可能となったことで、音韻系における回帰階層構造の実在性が示された。

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公開日: 2020-03-30  

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