研究課題/領域番号 |
15K02612
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
濱松 純司 専修大学, 文学部, 教授 (20272445)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 派生名詞 / 名詞化 |
研究実績の概要 |
本研究は、英語における動詞の名詞化の性質を、形態・統語のインターフェイスを切り口として、ゲルマン・ロマンス諸語との比較・史的変化をも意識して調査し、理論・実証の両面から多角的に解明することを目指すものである。平成27年度は、主に先行研究・データの収集・分析及び先行研究・データの分析・検討を行った。前者については、データの収集を精力的に行い、インターネットを中心にコーパスを活用する一方、ネイティブスピーカーの内省によるデータの文法性の判断を依頼した。これらによって得られたデータを基に、接尾辞が名詞化に関わる役割の検証、派生名詞が現れる統語構造の解明及びゲルマン・ロマンス諸語との比較及び史的変化の過程における英語の名詞化の位置づけについて研究を進めた。平成27年9月にはロンドン大学で文献調査を行うと共に、研究協力者であるAd Neeleman教授(ロンドン大学)と面会し、本研究について議論し、有益な助言を得ることができた。研究成果の公表については、自らのホームページの作成・公開を平成28年3月に行い、今後研究成果を広く発信する準備を整えることができた。英語語法文法学会の「語法文法セミナー」(平成27年8月)に参加し、参加者から本研究について知見を得た他、同学会の大会(平成27年10月)では口頭での研究発表も行い、質疑応答等を通じて、有益なフィードバックを得た。現在、論文としての公表に向け、準備を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先行研究・データの収集・分析、先行研究・データの分析・検討、研究打ち合わせ、及び研究成果の公表の各分野において、ほぼ当初の予定通りに進展している為。
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今後の研究の推進方策 |
概ね計画通りに進んだ平成27年度の研究の成果を基に、研究内容を発展・補完することを目指す。研究成果の取りまとめ及び公表に軸足を移してゆく計画である。研究成果の公表について、研究成果を論文の形で学会誌及び国際誌を通じ、国内外へ積極的に投稿・公表する。初年度に引き続き、成果を社会に広く発信することを目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨今の円安により、余裕を見て予算を考えておいたが、想定よりも円高が進んだ為、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
文献調査の回数を増やし、交通費に充てる予定である。
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