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2017 年度 実施状況報告書

聖書イディオムの生成と翻案の通時的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K02617
研究機関関西外国語大学

研究代表者

橋本 功  関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (10022378)

研究分担者 八木橋 宏勇  杏林大学, 外国語学部, 准教授 (40453526)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード聖書 / イディオム / 認知言語学
研究実績の概要

現代英語における聖書からの翻案を分析するにあたり、従来はあまり注目されてこなかった「翻案先の言語のスキーマとの整合」について、英語の論理的表現・ことわざを代表とする定型表現、社会的意識変化に照らした男女に関する表現の観点からも分析を進めた。コーパス等でデータを検索すると、翻案表現が見つかるものがある一方で、ヒットしない表現があることも確認された。ただ、それは今後生じうる「翻案先の言語のスキーマ」に整合しているものなのか、あるいは、整合していないために原理的に生じえないものなのか、またレトリック効果という観点から「翻案先の言語のスキーマ」から逸脱が許容される範囲内の翻案なのか、あるいはそうではないのか、等の基礎調査を遂行した。
その成果の一部を、分担者の八木橋宏勇が、日本文体論学会第111回大会で「冗長性の文体的要因―母語話者の内省とコーパスデータでは、なぜ容認度判断に乖離が生じるのか―」を口頭発表し、さらに、ことわざ学会第94回例会では「認知言語学とことわざ研究」を口頭発表した。また、学会誌では、『ことわざ』第8号で「〈ことわざらしさ〉と新奇性」や『杏林医学会雑誌』で「言語学は女性と男性をどう見てきたか―ダイバーシティ推進に切り込むコミュニケーション論」を公表した。付加ではあるが、研究代表者は平成30年5月19日開催の日本英文学会第90回大会でシンポジュウム『聖書の英語一その特異性と普遍性』の講師を務め、申請課題の成果の一部を「聖書関連言語と文化の融合」の題名でで公表することに」なっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成29年度の予定は「成果のとりまとめ及び公表」のうち、(1)「成果の発表」については、はおおむね順調であるが(2)「本申請課題の研究成果をまとめて出版をする準備をする」については、研究代表者に重篤な病気が見つかり、その治療に多大な時間を費やされたと同時に、所属機関の図書館長として、キャンパス移転に伴う図書館業務にも追われたために、やや遅れている。

今後の研究の推進方策

平成30年度は申請研究課題の研究成果を内外の学会で公表するともに、本申請課題の研究成果をとりまとめる作業を行い、一冊の本として出版をする準備をする。

次年度使用額が生じた理由

平成29年度は重篤な病気治療に多くの時間が割かれ、十分な研究活動ができなかった。
翌年度の使用計画は以下はです。
1)関連分野の最新の研究図書の購入費、2)他大学での資料収集旅費、データー収集ソフトウエアーの購入、学会での研究発表の旅費。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 〈ことわざらしさ〉と新奇性2018

    • 著者名/発表者名
      八木橋宏勇
    • 雑誌名

      学会誌『ことわざ』ことわざ学会

      巻: 8 ページ: 52-55

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 言語学は女性と男性をどう見てきたか―ダイバーシティ推進に切り込むコミュニケーション論―2018

    • 著者名/発表者名
      八木橋宏勇
    • 雑誌名

      杏林医学会雑誌

      巻: 49 ページ: 43-49

    • 査読あり
  • [学会発表] 認知言語学とことわざ研究2018

    • 著者名/発表者名
      八木橋 宏勇
    • 学会等名
      ことわざ学会
  • [学会発表] 冗長性の文体的要因―母語話者の内省とコーパスデータではなぜ容認度判断に乖離が生じるのか―2017

    • 著者名/発表者名
      八木橋 宏勇
    • 学会等名
      日本文体論学会
  • [学会発表] 日英語の論理的表現方法と学習者の理解度2017

    • 著者名/発表者名
      八木橋 宏勇
    • 学会等名
      日本英語学会

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公開日: 2018-12-17  

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