本研究は認知語用論としての関連性理論の概念を用いて英文法を見直し、文法項目の再編を目指すものである。具体的には、高次表意、テクスト現象などに焦点を置いて、新たな視点から文法の体系化を試みたものである。 成果の一端は、28年度に英語語法文法学会第24回大会(奈良大学)でのシンポジウム「Spoken EnglishとWritten Englishをめぐって」の司会、講師として、また、29年度には日本英語学会第35回大会(東北大学)でのシンポジウム「慣用表現・変則的表現から見える英語の姿」の講師として発表し、従来の文法では説明できない言語現象を認知語用論の観点から解き明かした。
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