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2015 年度 実施状況報告書

アカデミックライティングにおける適切なリソース活用のための教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K02646
研究機関藤女子大学

研究代表者

副田 恵理子  藤女子大学, 文学部, 准教授 (90433416)

研究分担者 小林 ミナ  早稲田大学, 日本語教育研究科, 教授 (70252286)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワードアカデミックライティング / リソース / 留学生
研究実績の概要

本研究は、留学生が大学生活においてインターネット上の様々なサイトや書籍等のリソースを適切に使用して書けるようになるための教材の開発を目指している。
平成27年度は、まず留学生が大学生活場面で何をどのように書いているのか、また、そのプロセスを観察することによりどのようにリソースを活用しているのか実態調査を行った。調査は次の6つのグループを対象に行った。①韓国語母語話者(理系)②韓国語母語話者(文系)③中国語母語話者(理系)④中国語母語話者(文系)⑤非漢字圏(理系)⑥非漢字圏(文系)。また、比較対象として、日本人学生からもデータも集めた。
データは次の2つの方法によって収集した。1)留学生がPC上で文章を作成する過程を動画キャプチャーやビデオカメラにより録画し、リソースをどのように使用しているのか、リソースから得た情報をどのように使用しているのかを観察した(プロセス調査)。2)留学生が大学生活場面で書いた文章を幅広く集め、文章内でリソースから得た情報がどのように使われ、何が問題となっているのかを分析した(プロダクト調査)。両調査ともに、データ収集後フォローアップインタビューを行い、リソース使用の目的や理由等についてさらに詳細を明らかにした。
その結果、留学生は情報収集に加え、自身の日本語力を補うためにリソースを頻繁に使用していることがわかった。しかし、そこには様々な問題が見られ、書いているテーマ・内容によりリソース使用方法が大きく左右されることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は、文系留学生(②韓国語母語話者(文系)④中国語母語話者(文系)⑥非漢字圏(文系))についてはプロセス調査、プロダクト調査ともに十分なデータ数を得た。また、比較対象としていた日本人学生(文系)からも十分なデータが得られた。その結果、当初の予定通り、文系学習者の各グループが(1)情報を得るためにリソースをどのように使用しているのか、(2)リソースから得た情報をどのように使用しているのか、その特徴を明らかにできたと言える。

今後の研究の推進方策

平成28年度は、研究協力者の協力を得て理系留学生を中心にデータ収集を行う予定である。そして、文系留学生との比較により専攻分野によりどのような違いがあるのかを明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

データ収集に当初の予定以上の日数を要し、研究計画の一部に遅延が生じたため。

次年度使用額の使用計画

調査協力者への謝金に充当する予定。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] プトラ大学(マレーシア)

    • 国名
      マレーシア
    • 外国機関名
      プトラ大学
  • [国際共同研究] 南洋理工大学(シンガポール)

    • 国名
      シンガポール
    • 外国機関名
      南洋理工大学
  • [雑誌論文] 韓国人上級日本語学習者のレポート産出過程の分析2016

    • 著者名/発表者名
      副田恵理子、平塚真理
    • 雑誌名

      藤女子大学文学部紀要

      巻: 53 ページ: 43~56

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 上級日本語学習者のレポート作成過程におけるリソース使用2016

    • 著者名/発表者名
      副田恵理子
    • 学会等名
      マルチモーダルなコミュニケーション研究に基づいた日本語教育研究会
    • 発表場所
      石川四高記念文化交流館(石川県・金沢市)
    • 年月日
      2016-02-13 – 2016-02-14

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公開日: 2017-01-06  

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