研究課題/領域番号 |
15K02649
|
研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
池田 広子 目白大学, 外国語学部, 准教授 (80452035)
|
研究分担者 |
中村 香 玉川大学, 教育学部, 教授 (20436728)
宇津木 奈美子 帝京大学, スタディアブロードセンター, 講師 (90625287)
半原 芳子 福井大学, 教育学研究科(研究院), 特命助教 (00637811)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 成人学習 / 教師研修 / ラウンドテーブル / 実践コミュニティ / 省察的実践者 / 意識変容の学習 / ふり返り(省察) / 実践の理論 |
研究実績の概要 |
本研究は成人学習論に基づく日本語教師研修に着目し、研修を企画する運営側と参加者日本語教師がどのような学びを得ているのかを明らかにすることを目的とする。 平成27年度は本プロジェクトを内包する研究会を立ち上げ、日中両国で当該日本語教師研修を実施し、運営側(ファシリテーター、コーディネーター)の実践後の内省データを収集し、どのような気づきや再認識を行っているのかについて分析した。得られた知見は、2015年度日本語教育学会春季大会及び秋季大会で研究発表を行った。結果の一部は、論文(『日語と日本学』8号)としてまとめ、刊行予定である。 また、中国で行った当該研修を運営したメンバーの内省データを分析し、日本と文脈が異なる海外で実施する際の学びの特性を明らかにするとともに、当該研修システムの考察を行った。この結果は、平成28年日本語教育学会で発表予定である。 28年度は当該研修を継続しつつ、参加者側の意識の追跡について論文にまとめる予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該プロジェクトを内包する研究会を立ち上げることで企画・運営側のメンバーが10名となり、当該研修を定期継続的に行うことが実現している。運営側においては、順調に内省データーを蓄積しつつある。また、28年度も当該研修の国内・海外の研修の継続が決まっている。しかし、参加者側のデータの収集と分析は、継続的な参加者を対象としているため、進行が遅れている。したがって、全体的な評価としては「おおむね順調に進展している」とした。
|
今後の研究の推進方策 |
【今後の研究推進方策等】 (1)引き続き日中両国で当該教師研修を実施し、内省データを収集するとともに、日・中の参加者日本語教師にも焦点を当てた分析を行い、論文にまとめる(2)継続的に参加している参加者を対象に半構造化インタビュー、質問紙調査を実施する(3)2年目は、日中の運営側と参加者の比較検討を行い、其々の特徴と共通点等を特定する。 【次年度の研究費の使用計画】 内省データの文字起こし、中国における当該研修実施のための渡航費、データ整理のための人件費、研究発表のための旅費に使用予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
中国における教師研修の日程が変更となり、分担者の1名が教師研修に参加できず、旅費の使用ができなかったため。
|
次年度使用額の使用計画 |
内省データの文字起こし、中国における当該研修実施のための渡航費、データ整理のための人件費、研究発表のための旅費に使用予定である。
|