研究課題/領域番号 |
15K02653
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
加藤 好崇 東海大学, 国際教育センター, 教授 (20297203)
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研究分担者 |
宇佐美 まゆみ 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (90255894)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 観光接触場面 / ツーリスト・トーク / やさしい日本語 / ツーリズムのためのやさしい日本語 / 言語管理 / 言語政策 |
研究実績の概要 |
科研最終年は、新たな展開に至る過渡期としての活動を行った。 まず、これまで同様の調査としては、2017年7月に札幌、函館での外国人観光客の動向調査を、札幌観光協会や函館市役所などを訪問して実施した。また、11月に京都で外国人観光客を多く受け入れている旅館での参与観察の他、土産物店2店での参与観察を行い、外国人観光客と日本人ホストとの実際のコミュニケーションの様子を観察した。 次に発表としては、2017年6月に日本言語政策学会(JALP)第19回研究大会に於いて「観光接触場面におけるツーリスト・トーク:「やさしい英語」と「やさしい日本語」」と題するパネルディスカッションを開催し、「やさしい日本語」の研究者、英語、観光学の専門家を招聘し、学際的に観光接触場面について議論を行った。また、一昨年度からは産学連携事業として「やさしい日本語ツーリズム研究会」のメンバーとなり、2017年度は代表者を務めていた関係で、ツーリスト・トークとしての「やさしい日本語」を前面に出した活動を行っており、2018年2月には立教大学において公開講演会「やさしい日本で作る観光コミュニケーション」と題する講演を行った。さらに、3月18日は神奈川県の広報番組であるテレビ神奈川のカナフルTVに出演し「やさしい日本語でお・も・て・な・し」という番組にゲストで出演した。 このように研究結果を現場で応用する段階にさしかかってきたが、さらにそれを進める活動して、これまでの研究結果の書籍化が進んでいる。一冊目が2018年6月頃をめどに出版され、もう一冊が来年5月を目標に出版計画が進行している。この現場への応用は新たに採択された科研のメインテーマとなっており、2017年度の活動がその活動の基礎にあり継続的に実行に移されている。最後にこれまでの活動をまとめたホームページを開設した。以下がURLである。 http://www.xj.u-tokai.ac.jp/touristtalk/index.html
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