これまで異文化接触場面の研究は数多くなされてきたが、観光における異文化接触場面はほとんど研究対象とされてこなかった。本研究は日本が外客4000万人時代を迎え、観光立国を目指すなか、外国人ゲストと日本人ホストを含む観光接触場面のコミュニケーションと日本語の役割を分析するものである。そして、観光資源としての日本語と観光接触場面でのオモテナシ及びポライトネスのあり方を見直そうとすものである。分析の結果、観光接触場面における日本人ホストによる有効なツーリスト・トークの特徴を見いだすことができた。また、同時に英語だけではなくやさしい日本語使用による『観光のためのやさしい日本語』の開発も試みた。
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