"TESL-EJ"に発表した論文The Occurrence and the Success Rate of Self-Initiated Self-Repairにおいて、学習者は文法事項の難易度に関わらず、発話中の自らの過ちへの自己修正を試み、成功率も比較的高かったことを示し、示唆として教師はリキャストなどのフィードバックを与える前に、学習者に自己修正の機会を与えるべきということを述べた。また合計3名の中高の英語教師の授業中の発話を記録し、収集したデータを基に分析を行った。その結果、教師の日本語使用率には大きな違いがみられた。その違いをアンケートで集められた教師の日本語・英語使用に対しての信念を基に分析を行った結果、3人の教師は全員授業での教師の英語使用に対して賛成しているが、授業での英語使用に対して不安度に違いがあることが判明した。さらに、英語で授業を行うことに関して、学習者の学年と英語運用能力は関係が見られないことが分かった。『チャートネットワーク』に発表した小論では、英語で授業を行う際には、フィードバックを効果的に与えるのに加え、ゼスチャーなどの非言語コミュニケーションを有効に活用すべきと述べた。Exploration into the Effects of Recast Types on Advanced-Level Japanese EFL Learners’ Noticingという論文では、リキャストの長さや、学習者の誤りからの変更点の数に関わらず、リキャスト後の学習者の修正は高い成功率をしましたことを発表した。
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