3年間の研究期間において、6編の研究論文を出版することができ、当初の計画以上の研究成果を上げることが出来た。得た知見としては、生徒の誤りに対して与えるさりげなく正しい表現を示すフィードバックであるリキャストの効果については、学習者がすでに関連する語彙や文法の知識がある場合は、誤りに気付き訂正することが出来るが、知識がない場合は学習者に気付かれない場合が多いことが分かった。また、学習者は自分で自らの誤りを訂正しようとするが、文法については項目の難易度に関わらず、修正を試みようとする傾向にあるようである。フィードバックの効果は、教師がゼスチャーを伴い与えた場合に高くなることも判明した。
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