研究課題/領域番号 |
15K02683
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研究機関 | 都留文科大学 |
研究代表者 |
上原 明子 都留文科大学, 文学部, 准教授 (50749025)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 小学校英語 / 文字指導 / フォニックス / フォーカス・オン・フォーム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,新学習指導要領に示された,英語の読むこと・書くことの指導及びそれにつながる文字指導,文字と音の関係の指導(フォニックス),さらに文法への気付きを促す指導(フォーカス・オン・フォーム)を盛り込んだカリキュラムを開発するものである。これらの指導を何年生からどのような形で行うのが効果的なのかについて,公立小学校の協力のもと検証を行っている。 平成29年度は,前年度に引き続き,研究代表者が上記の指導事項を盛り込んで作成したカリキュラム案に沿って,協力校の各学年において授業を実施してもらった。そして,年3回(1年生、3年生、5年生)の研究授業を行った。研究代表者は,指導・助言を行うとともに,児童の観察や教師からカリキュラムに対する意見の聞き取りを行い,カリキュラムの修正を行った。文字指導や文字と音の関係の指導(フォニックス)については,指導の在り方が明らかになり,読むこと・書くことの指導の全体像が見えてきた。 しかし一方,文法への気付きを促す指導(フォーカス・オン・フォーム)については十分に検証を行うことができず,次年度の課題として残った。また,アメリカの公立小学校の授業を視察したり論文を読んだりする中で,文字と音の関係の指導(フォニックス)の前に,音韻認識の指導を行うことが重要であることが分かり,今後は音韻認識の指導の在り方についての研究も,公立小学校の協力のもと深めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
文字指導や文字と音の関係の指導(フォニックス)については,指導の在り方が明らかになり,読むこと・書くことの指導の全体像が見えてきた。今後,これまでの成果に音韻認識の指導の在り方についての研究を加えていくので,さらに充実したものになると考えられる。一方,文法への気付きを促す指導(フォーカス・オン・フォーム)については十分に検証を行うことができなかったため,引き続き公立小学校の協力のもと研究を深めていく。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究において,文字指導や文字と音の関係の指導(フォニックス)の在り方については明らかになったが,その過程において,フォニックス指導の前に,音韻認識指導を行うことが重要であることが分かり,今後は音韻認識の指導の在り方についての研究を深めていく。また,文法への気付き(フォーカス・オン・フォーム)についても明らかにしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
統計用ソフトSPSSやパソコンの購入を見送ったため,また,国内先進校視察を見送ったため,次年度使用額が生じた。次年度は,統計用ソフトSPSSやパソコンの購入と,積極的な国内先進校視察を行う。さらに,昨年に引き続き,アメリカの公立小学校における授業の視察を行う。
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