研究課題/領域番号 |
15K02696
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
|
研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
池田 真 上智大学, 文学部, 教授 (10317498)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | CLIL / translanguaging / 英語教育 / アクティブラーニング / グローバル人材育成 / 国際情報交換 |
研究成果の概要 |
本研究では、CLIL(内容言語統合型学習)におけるtranslanguaging(原理に基づく母語活用)の概念構築と定義付け、指導原理と技法の開発、教室での実践と効用の検証を行った。研究方法としては、文献と学会参加による知見・情報収集、欧州での学校訪問による指導事例収集、研究協力校での授業観察と教員インタビューによるデータ収集を行い、教室談話分析を含む質的分析を行った。その結果、CLILにおけるtranslanguagingの明確な定義と機能、理論に基づく指導原理、実践のためのフレームワークと指導例、教室での効果的な活用場面を明らかにした。
|
自由記述の分野 |
英語教育、CLIL、英語学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は国際性と独創性にある。国際性としては、translanguagingの理論構築に非ヨーロッパ人として貢献した。CLIL授業での母語と英語の使い分けは、英語との距離が遠く、言語環境も異なる非印欧語国が切実であり、その研究と実践に関しては日本人学習者を対象とする本取組が参考となろう。独創的な点は、概念構築から教室実践までを扱った包括性と実用性にある。それにより、CLILにおける母語観の一大転機が起こりうる。従来はCLILでの母語使用は外国語で学習が成立しない時の妥協と捉えられてきたが、第一言語に役割を認め、第二言語と共に「言語力」として高めていく積極的見方に転換するからである。
|