研究課題/領域番号 |
15K02719
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
盧 濤 広島大学, 社会科学研究科, 教授 (80289652)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 誤用の類型 / 統語誤用 / 誤用の個別性 / 誤用の共通性 / 漢字文化圏 |
研究実績の概要 |
以下の通りに、研究口頭発表などを行いつつ、関連研究を進めている。 (1)日本人中国語学習者の誤用例をてがかりに、中国語統語範疇を再検討し、新たな統語範疇の分析とその下位分類を試みることができた。(「中国語統語範疇の再検討―日本人中国語学習者の誤用例をてがかりに―」日本中国語学会中国支部2016年度第1回例会(広島大学)、2016年5月)。(2)日本人中国語学習者の誤用例をてがかりに、その誤用の動機づけとみられる母語日本語の干渉を検討しながら、中国語と日本語との統語的異同を改めて調べてみた(「中日語対照研究の可能性について」第七回中日韓日本言語文化研究国際フォーラム(大連大学)、2016年9月)。(3)日本人中国語学習者の誤用例をてがかりに、意味的、統語的類義語の使い分けを検討することができた(「漢語区別使用問題初探」中日翻訳家協会(東京)、2016年12月)。(4)日本人中国語学習者の誤用例をてがかりに、中国語統語構造を示す重要なポイントである語順の問題を再検討することができた(「日本漢語学習者語序偏誤類型初探」Establishing Chinese Language Education as a Subject of Study in Europe(ハンガリーローランド大学)、2017年2月)。(5)日本人中国語学習者の誤用例をてがかりに、日本語の漢字・漢字語からの中国語学習に対する干渉を比較的体系的に分析することができた(「日本漢語学習者漢字干擾偏誤類型初探」第2回漢字文化圏華語教学専題研討会(台湾清華大学)、2017年2月)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画の通り、また上記の研究業績に示す通り、日本語の漢字・漢字語からの中国語学習に対する干渉をはじめ、母語日本語の干渉と中国語と日本語との統語的異同、及び中国語統語範疇と語順の特徴について、比較的体系的に分析することができた。
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今後の研究の推進方策 |
異なる言語背景、例えば、同じ漢字文化圏の韓国語と母語とする中国語学習者や、異なる言語体系の英語を母語とする中国語学習者に見られる中国語統語誤用の異同即ちその個別性と共通性を追求するためには、その調査を展開する必要があると思われます。
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