研究実績の概要 |
本研究の目的は、ESP教育、特に体育学やスポーツを専攻する大学生の英語教育の一環として、オリンピックなど国際大会や海外遠征に出かけるトップアスリートが、海外で英語のコミュニケーションが必要になった場合に問題なく英語でコミュニケーションがとれるよう、海外渡航前や滞在中に自律的に英語学習のできる英語学習ソフトを開発することである。 平成28年度は、海外で発行された英語教材(『Career Paths-Sports』,『English for Football』等)の題材や内容、構成等を分析した。例えば、フットボールの教材は、ポジション毎(ディフェンダー、ミッドフィルダー、ストライカー、ゴールキーパー等)がタイトルになり各課に分けられ、試合場の仕組み、ゴールの場所、身体の各部位、プレーの動作を表す動詞(kick, shoot, head, foul等)、選手が試合に必要な道具(armband, boots, shin pads等)、実際のプレーの技術(slide/sliding tackle, nutmeg等)、コーチがよく使う表現(Come deep!, Tack back等)、実在する選手のプロフィール等が題材となっていた。スポーツ種目ではサッカー、バスケット、ラグビー、スポーツ傷害、ゴルフ、ホッケー、卓球、クリケット等が取り上げられ、広告やウェブサイト、新聞記事、ブログから読解教材が作成されていた。各競技関連の語彙はリストにまとめられ、巻末にグローサリーもある。開発予定(バレー、水泳)教材の内容構成に参考になると思われる。また国内で発行されたスポーツ教材を授業で使ったところ、競技の歴史や発展に関する読み教材は学習者が興味を持つ様子が見られた。
|