本研究の目的は、心理学的な手法を用いて、写真描写問題に関する問題項目特性ならびに学習者特性を解明することであった。複数の高等専門学校に在籍する学生を対象として、写真描写問題を実施して解答状況を分析した。また同様に、聴解時の不安について、質問紙によるアンケート調査を実施した。 問題項目の分析結果から、写真描写問題の難易度は、問題項目において使用される総語数との関係が高かった。4肢択一問題であるので、1つの選択肢につき7語を超えていくと困難度が増していくことが明らかとなった。ただ、語数の多い問題項目を分析すると、容易な語が多く使用されていることが明らかとなった。
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