| 研究課題/領域番号 |
15K02783
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| 研究機関 | 上越教育大学 |
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研究代表者 |
平野 絹枝 上越教育大学, その他部局等, 特命研究員 (30123219)
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| 研究分担者 |
石濱 博之 鳴門教育大学, その他の研究科, 教授 (00223016)
ブラウン アイヴァン 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (80436774)
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| 研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | 英単語学習方略 / 英単語認知 / 語彙指導 / 小学生 |
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| 研究実績の概要 |
平成27年度は、【課題1：小学生の英単語認知のメカニズムの解明】において、日本人小学生が文字で書かれた英単語の意味を理解する際に使用している具体的な方略について調査し、年齢（学年）と英語力による違いを比較分析するために、資料収集をした。その後、調査に使用する英単語認知方略（英単語学習方略）のアンケート項目の作成を検討するため、堀田・平野（２０１３）のアンケート項目（45項目）を時間をかけて詳細に再度吟味した。調査で4年生も対象にすることを考慮して、項目の文言をより明確で理解しやすい表現に一部修正をした。また、重複する項目を再度吟味した結果、39項目から成る、再検討した質問紙を作成した。
次に、公立小学校の４，５，６年生{４００名以上}を対象に、英語力を測定する児童英検を実施したあと、この再検討した英単語学習方略の質問紙を使用してアンケート調査を実施した。さらに、外国語活動の学級担任には、これまでの英語活動の実施時間数、英語の指導者、英語活動の具体的な内容についてのアンケートも実施した。児童と学級担当の調査データの入力を行い、分析を開始した段階である。
【課題3：教科化のための4技能を統合した語彙指導法の開発】においては、課題１との結果と関連しながら語彙指導法の開発を推進しようと考えていた。実際に、小学校児童向けの、発表に関する文献収集を行っている段階である。発表を中心にした語彙指導法に向けた単語テストの作成と予備調査に至っていない（研究代表者、研究分担者、研究協力者）。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の中心の１つ目の「課題１」は、４，５，６年生に、アンケート調査が実施できたので順調に進んでいると言えよう。ただし、アンケート項目の再度の吟味及び調査の実施に予想以上に時間を要したため、課題１のデータの分析・検証は平成28年度に継続して行う。さらに【課題3：教科化のための4技能を統合した語彙指導法の開発】に関して少々進捗状況が遅れている理由は、研究分担者の一人や研究力者が所属機関を異動したために、代表者・分担者・協力者との相互連携をしなければならない会議が十分に確保できたとはいえないこと、さらに、研究分担者の一名が所属機関異動したことにより、研究主体の活動ができなかったためである。
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| 今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、堀田・平野（２０１３）を再検討した調査用紙を使用して、外国語活動の授業を受けた4,5,6年生の児童に対して、データを収集した。平成28年度では、（１）【課題１：英単語認知のメカニズムの解明】においては、資料収集を行いながら、公立小学校の4,5,6年生において、学年と英語力の違いによって、英単語学習方略の使用にどのような差が見られるかを検証するために、データ分析・検証を行う。課題１のアンケート調査の分析・検証の成果に基づいて、学会発表、論文化を行う。（２）【課題2：単語語理解の指導法の開発・提案】においては、課題１のデータ分析・検証の成果にもとずいて、文献収集を行いながら方略指導の材料の検討、英単語理解の指導法の開発・提案を行う。（３）【課題3：教科化のための4技能を統合した語彙指導法の開発】においては、文献収集を行いながら、発表主体の単語リストの作成、発表を中心にした語彙指導法に向けた単語テストの作成と予備調査を行う。
平成29年度では、理解と発表を統合した単語指導法を開発し、提案する。最終的なまとめと研究全体の総括を行う。最終成果報告書の作成。学会での成果発表・論文化。
申請時の計画の一部の変更を行った。方略使用の補足としての質的分析（プロトコルの書き写し）、さらに、実際の外国語活動の授業での語彙指導の実施、という当初の計画は、研究分担者、協力者の所属機関異動のため、困難になった。従って、平成27年度では、その計画を一部変更して、小学生における学年の影響だけでなく英語力が英単語認知にどのような影響を及ぼすかも追加検証するため、英語力を測定する児童英検を実施した。課題１では、質的分析ではなく、収集した調査データをより詳細に量的分析・検証を行う。さらに、課題２では、課題１の成果、課題３では、課題１と２の成果にもとずいて指導法を開発・提案する。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
データの回収が3月までかかったので、データ入力・分析の補助を謝金で学生に依頼することができなかった。研究代表者、分担者等の研究うち合わせ会議を実施する旅費が残されている。
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| 次年度使用額の使用計画 |
学会参加の旅費、研究代表者、分担者、協力者の打ち合わせ会議の旅費、データ分析・表や図などの資料作成の補助のための謝金、指導法開発のための材料作成の消耗品の購入などに使用する。
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