研究課題/領域番号 |
15K02796
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
長沼 君主 東海大学, 国際教育センター, 准教授 (20365836)
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研究分担者 |
宇佐美 裕子 東海大学, 国際教育センター, 講師 (20734825)
古賀 功 東海大学, 国際教育センター, 講師 (90528754)
藤田 玲子 東海大学, 国際教育センター, 教授 (90366930)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 学習者コーパス / CEFR評価 / Can-Do自己評価 / 言語ポートフォリオ |
研究実績の概要 |
本研究では、ライティング及びスピーキング学習者コーパスを構築し、学習者の実際のパフォーマンスの基準特性に基づいたヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に準拠した産出能力評価のためのルーブリックを開発することを目的とする。また、学習者コーパスデータに基づいて、学習者が目標とするCEFRレベルに到達する過程を段階的な能力記述文で示したCan-Doリストを記述的に開発し、それと連動させて自律学習支援のために学習者コーパスをポートフォリオ的に利用することも目的とする。2年目の今年度はこれまでに収集したライティング及びスピーキング学習者コーパスデータを整理し(中間プロセスライティング:377名、期末テストライティング:313名、期末スピーキングインタビュー:431名)、CEFRのレベル基準特性の注釈付きのパフォーマンスベンチマーク作成のための各レベル(A1/A1+/A2/A2+/B1)の代表的なサンプルの選定を行った。また、昨年度に試験的に収集を行った、学期末の到達目標達成確認のためのCan-Doリスト自己評価データを、今年度はマークシートを用いて全必修英語クラスで網羅的に収集し、CEFRベースの到達目標と統一ルーブリックに基づいたライティングやスピーキング評価データとともに分析を行った。これにより自己評価と実際のパフォーマンスデータに基づいた評価を連動させ、コーパスデータとの3者間の関係を探る基盤とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
同一学習者の経年的データ収集が実施上困難であることから、統一ルーブリック評価とCEFRレベル評価の関係をコーパスデータに基づく証拠とともに分析し、別途、統一ルーブリック評価とCan-Doリスト自己評価の関連の分析を大規模調査により進めた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに収集したコーパスデータをもとにして、CEFRレベルごとの作文と音声データを再度統一ルーブリックをもとにして評価を行い、レベルを判別する基準特性の注釈付きのパフォーマンスベンチマークの作成を目指す。また、分析の結果をもとに統一ルーブリック及び到達目標Can-Doリストの改訂を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
同一学習者の経年的コーパスデータ収集が困難であることから、データ入力や評価に関わる謝金がかからなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
CEFRレベルを判別する基準特性の注釈付きのパフォーマンスベンチマークの作成のための協力者謝金等に利用する。
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