研究課題/領域番号 |
15K02797
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
小泉 仁 東京家政大学, 人文学部, 教授 (40411582)
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研究分担者 |
田頭 憲二 東京家政大学, 人文学部, 准教授 (00403519)
太田 洋 東京家政大学, 人文学部, 教授 (30409825)
加納 幹雄 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (70353381)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 早期外国語教育 / 外国語活動 / 小学校英語指導者 |
研究実績の概要 |
旧学習指導要領下での「総合的な学習の時間」での英語活動、また現行学習指導要領の下での「外国語活動」を経験した小学校教諭たちの、小学校外国語科の開始を直前にした現在の時点までの意識の変容を調査し、そこから得られる経験知を明らかにすることを目的とした研究である。初年度は、試行版アンケート調査を実施することを計画し、その準備として、(1) 実践経験者である小学校教諭等への聴き取り調査、(2) 聴き取り調査結果の分析、(3) 分析結果を踏まえた試行版アンケート用質問項目の策定、(4) 試行版アンケート調査の実施 を予定し、以下のとおり研究調査を実施した。 1. 基礎研究(文献研究、授業観察、それらに関する討論)、 2. 聴き取り調査(3校10人への実施)、 3. 聴き取り調査のデジタルデータ化、 4. 聴き取り調査データの分析、 5. 聴き取り調査分析に基づく試行版アンケート用の質問項目の策定。 これらの調査研究の経緯の中で、聴き取り調査の結果分析から、指導を経験した教諭らの意識の変容には一定の傾向が見られることが確認されたが、聴き取り調査の対象が少ないこと、また調査対象者の経験の差、年齢差などが大きい要因として無視できないことが明らかになったことから、さらに精緻化した聴き取り調査の追加が必要であるという結論に至った。そのため、試行版アンケートの実施は延期することになった。現在は追加聴き取り調査の実施に向けて準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
聴き取り調査の対象者を選定することが予想以上に難しく、十分なデータが集まらなかったため、アンケートの策定と実施を延期したことが主な理由である。また、研究代表者が春から夏にかけて体調を崩したためエフォートの割合を減少させることになり、研究活動が停滞した。ただし秋から冬にかけて体調は回復したので今年度の調査継続には問題はない。
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今後の研究の推進方策 |
2年目以降において、可能な限り研究・調査を実施し当初の予定を、次のようなスケジュールを組み取り戻すつもりである。2年目の学会発表はタイミング次第で行う。 2年目: 5月~7月:聴き取り調査追加分の実施、 8月:データ処理、 9月:試行版アンケート質問項目の策定、 10月~12月:試行版アンケート実施、1月~2月、本調査準備、 3月:本調査実施。 3年目: 本調査データ整理、分析、学会発表、報告書執筆、インターネットへ成果公開。
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次年度使用額が生じた理由 |
試行版アンケート調査の実施を延期したことが主な原因である。
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次年度使用額の使用計画 |
2016年度は、試行版調査と本調査を実施できるように、前年の残額を合わせて使用したいと考える。未執行のデータ処理用ノートパソコンと携帯用ハードディスクはデータ処理が増える今年度に執行予定である。
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