研究課題/領域番号 |
15K02797
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
小泉 仁 東京家政大学, 人文学部, 教授 (40411582)
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研究分担者 |
田頭 憲二 東京家政大学, 人文学部, 准教授 (00403519)
太田 洋 東京家政大学, 人文学部, 教授 (30409825)
加納 幹雄 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (70353381)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 小学校英語教育 / 教員の経験知 / 教員の意識変容 |
研究実績の概要 |
2017年初頭の新学習指導要領告示と時期が重なり、調査内容の見直しが必要となる中、2017年度はパイロット調査として169人の小学校教員に対して50項目のアンケート調査を実施した。項目を整理するにあたり、平成23年度から実施された現行学習指導要領の目標と内容6項目を基準とした。その結果,「コミュニケーションを図る楽しさ」「聞いたり話したりする活動の推進」については良好な進捗状況にあることがわかった。その一方「音声やリズムの慣れ親しみ,言葉の面白さ,豊かさ」と「多様なものの見方・考え方への気づき」についてはまだ十分な成果を得ているとは言えない状況を示す結果が得られた。 この調査結果については、中間報告として、小学校英語教育学会兵庫大会(7/29)で口頭発表を行った。現在、このデータを再整理し分析を行い本調査に向けた準備を進める中で、教員の変容に影響を与えると思われる研修の内容例を取り上げながら、アンケートから得られたいくつかの課題について議論を重ねたが、その結果、新指導要領の実施に向け「教員の英語力養成」「思考力・判断力表現力等の育成」及び「教員のICT活用能力の向上」の3点を重視する方向性を持って調査を継続する必要性が確認された。特に新・学習指導要領に新設された小学校教科「外国語」及び「外国語活動」に関わる研修成果がどのように教員の意識変容に現れるのかを考慮して研究を進めることの重要性を認識するに至った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2017年度末に研究期間延長の申請を行い、お認め頂いた。理由としては、研究開始直前の2015年3月に研究代表者が股関節手術を受け、その後体調回復を待ったために 研究開始が遅れ、また、分担者の体調不良や職務上の多忙などにより全員のエフォートが低下したこと、また新しい学習指導要領の告示を受け調査内容の見直しが必要となったことにより、昨年度に行うべきであった本調査がまだ行われていない。 現在は、昨年度のパイロット調査の結果を分析し本調査の内容を確定しつつある段階である。
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今後の研究の推進方策 |
本調査に向け、アンケートの質問項目を確定すること、また調査協力自治体や調査協力校を開発しながら同時にインタビュー調査はアンケートのデータの裏付けとなるものであり、同時に実施することが必要であると考える。8月にかけ小学校教員への本調査を実施し、秋には分析、まとめを行い報告書を執筆、成果はインターネット上で公開する。また、研究内容は、研究終了の次年度、学会において発表し紀要論文として投稿する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者と分担者において初年度と2年目の後れを取り戻すためミーティングを多く持つ必要があったが、メンバーがますます多忙なため、メールによるやり取りで会議を進めることが多くなってしまった。実際のミーティングが少なかったため、旅費の支出が少なくなった。また、最終年度のまとめを行うつもりで、データ処理などの人件費を多く見積もっていたが、それが4年目にずれ込んだため、その分の支出は今後行われることになる。
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