今後の研究の推進方策 |
今後は,実験の結果から得られたデータを参考に,習熟度の低いものが,視線の注視動向を改善することで,英文読解力を効果的に向上させることができるようなE-Learning教材やトレーニングを開発すること研究へと移行してきたいと考える。 さらには、下位レベルの学習者においては、ボトムアップ処理(Gough, 1972)を中心とした読解過程を利用していること、内的翻訳(Kern, 1994)などの母国語の影響がみられることも実証したい。また、上位レベルの学習者においては、トップダウン(Smith, 1971, 1987)による読解過程を利用すること、Predicting Previewing, Scanning, Skimmingなどの読解ストラテジーの行使、メタ認知的モニタリングに関するつぶやき読みの分析などを行い検証する予定である。中位レベルの学生においては、ボトムアップ、トップダウンのどちらの処理を行うのか、または相互作用的な処理(interactive models) (Stanovich, 1980)を好むのかなどを分析し、それぞれの読解活動における境界線が明白にできるか検証する。
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