研究課題
基盤研究(C)
第一に、フランス外交の視点からは、インドシナの対日関税が純経済的問題から、大戦勃発とともにすぐれて政治的・軍事的問題へと性格を変容させたことを、明らかにした。第二にはインドシナが日本製品に最低関税率を適用することに反対したフランス財界が外務省・植民地省に行った働きかけの担い手、方法と内容を明らかにした。以上から、二つの植民地帝国の間の関係という視点から第一次世界大戦中の日仏外交史を把握することが可能になった。
フランス近現代史