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2017 年度 実績報告書

占領地・植民地における<グレーゾーン>問題の国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K02820
研究機関日本大学

研究代表者

高綱 博文  日本大学, 通信教育部, 教授 (90154799)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードグレーゾーン / 占領地 / 植民地 / 国際比較 / 協力
研究実績の概要

本年度の主な研究実績は、下記の3点である。
(1)占領地・植民地における<グレーゾーン>問題に関する国内外の資料文献調査及び収集・整理を行い、併せて同問題について先行研究の整理を実施した。特に西洋史研究者による<グレーゾーン>研究の動向を把握するのに務めたが、西欧及び東欧の「全体主義体制」に関する研究において、敵/味方、協力/抵抗などの「二分法的な歴史分析」を克服する目的で<グレーゾーン>と類似した研究の視点が培われていることが確認された。
(2)<グレーゾーン>概念の有効性を検証するために2016年11月に大妻女子大学で開催した国際シンポジウム「グレーゾーンとしての戦時上海」の内容を、『現代中国研究』第39号に「特集:グレーゾーンとしての戦時上海」として掲載した。それに引き続き戦時上海グレーゾーンを生き抜いた人々に関して2018年2月に日本大学で国際シンポジウム「戦後上海の選択」を開催した。また2017年12月に愛知大学で開催したシンポジウム「東亜同文書院、アジア主義、対日協力政権」において<対日協力政権のグレーゾーン>に関する報告行い歴史方法論としての重要性を明らにした。
(3)<グレーゾーン>問題に関心を持った西欧及び東欧史、東洋史の研究者により2017年12月に「グレーゾーン研究会」が組織された。同研究会では<グレーゾーン>概念のあり方を再検討し、今後2、3年の間に占領地・植民地における<グレーゾーン>問題を主題とする学術書を刊行することになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 戦時上海・グレーゾーンについて2017

    • 著者名/発表者名
      高綱博文
    • 雑誌名

      現代中国研究

      巻: 39号 ページ: 2、9

  • [学会発表] 「堀田善衞が生きた戦後上海」2018

    • 著者名/発表者名
      高綱博文
    • 学会等名
      国際シンポジウム「戦後上海の選択」
  • [学会発表] 対日協力政権:書評『対日協力政権とその周辺』2017

    • 著者名/発表者名
      高綱博文
    • 学会等名
      シンポジウム「東亜同文書院、アジア主義、対日協力政権」
  • [図書] モダン上海-『良友』画報の世界2018

    • 著者名/発表者名
      高綱博文(共著者)
    • 総ページ数
      484
    • 出版者
      勉誠出版
  • [学会・シンポジウム開催] 戦後上海の選択2018

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公開日: 2018-12-17  

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