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2017 年度 実績報告書

北海道移住者と先住社会との関係史的研究―明治初期の有珠・幌別・室蘭・白老の比較史

研究課題

研究課題/領域番号 15K02872
研究機関東京経済大学

研究代表者

檜皮 瑞樹  東京経済大学, 史料室, その他 (00454124)

研究分担者 久留島 浩  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 館長 (30161772)
伊達 元成  伊達市噴火湾文化研究所, その他部局等, 学芸員 (70620897)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード北海道移住 / アイヌ民族 / 地域社会
研究実績の概要

本研究課題では、明治初年の北海道移住武家家臣団を分析対象とし、①移住武士団の比較史、②移住地での地域社会形成と既存地域社会との軋轢、③移住をめぐる文書保存と地域社会の記憶、という三つの課題を設定した。最終年度である2017年度は2回の研究会と3回の資料調査を実施した。
2017年5月13日の研究会では、2017年度の研究計画についての打合せ、及び研究成果の公開のため2018年度に出版を計画している論文集に関する討議を実施した。2017年9月23日-24日の研究会では、代表者・檜皮が「仙台藩と蝦夷地移住」というテーマで開拓移住物語が形成される歴史的背景について、協力者・工藤航平が「明治初年の北海道における郷学設立と地域社会」というテーマで有珠郷学校の設立経緯とその教育内容について、協力者・平塚理子が「仙台藩士片倉家中の北海道移住」というテーマで幌別郡に移住した白石片倉家の事例について、各自が研究報告を行なった。2015年度から3年間の研究成果は、論文集しての刊行を予定している。
また、協力者・工藤公平が2017年11月23日に東北大学で開催された学術交流連携講演会「北海道と本州のつながりを遺物から紐解く」において、「伊達市に伝わる古文書資料から読み解く幕末の伊達家とその家臣」という講演を行なった。また、代表者・檜皮も講演会に参加した。
2017年9月には一関市博物館で一関藩田村家・白老郡支配関係資料の調査を、2018年1月には北海道立文書館で開拓使貫属士族関係資料、北海道国有未開地処分法関係(アイヌ民族への土地給与)資料の調査・撮影を、2018年2月には室蘭市立図書館で同館所蔵「添田家文書」(白石片倉家の北海道移住関係資料)、及び壮瞥町教育委員会で同委員会所蔵「鎌田新三郎資料」(徳島県名東郡より伊達市長流・壮瞥町への移住団関係資料)の調査・撮影を実施した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 「ミュージアムと未来をつくる」―ミュージアムの果たす役割と可能性―2018

    • 著者名/発表者名
      久留島浩
    • 雑誌名

      Newsletter【噴火湾文化】

      巻: 12 ページ: 3-5

  • [雑誌論文] 明治期の対馬と朝鮮半島―朝鮮人漂流民の事例から2017

    • 著者名/発表者名
      檜皮瑞樹
    • 雑誌名

      大原社会問題研究所雑誌

      巻: 706 ページ: 4-19

  • [学会発表] みんなで守る地域の歴史資産―地域の歴史・文化を後世へ受け継ぐための保全措置―2017

    • 著者名/発表者名
      伊達元成
    • 学会等名
      第56回北海道博物館大会
  • [学会発表] ミュージアムと未来をつくる2017

    • 著者名/発表者名
      久留島浩
    • 学会等名
      だて歴史文化ミュージアム スタートアップ講演会
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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