研究課題
基盤研究(C)
本研究は、1996年に中国湖南省長沙市で発見された三国時代(3世紀)・呉国の出土簡牘である走馬楼呉簡を主な材料として、当該時代の長江・湘江流域の地方政治・社会の動静を明らかにすることを目的に、末端の居住・耕作・徴税の単位である丘と、その上位に位置する郷の関係の包括的整理を行い、郷と丘の関係は地形、人的移動など複数要因から把握すべきものであり、その複雑な様相は後漢時代以来の社会変動等の影響で混乱した姿であるとみられることを明らかにした。
中国・漢魏晋史