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2018 年度 実績報告書

中国の渤海史研究草創期についての史学史的研究―金毓黻を中心に―

研究課題

研究課題/領域番号 15K02892
研究機関金沢大学

研究代表者

古畑 徹  金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (80199439)

研究分担者 古市 大輔  金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (40293328)
小林 信介  金沢大学, 経済学経営学系, 准教授 (50422655)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード金毓黻 / 渤海 / 静晤室日記 / マンチュリア / 中国東北 / 満洲事変 / 史学史 / 東北アジア
研究実績の概要

今年度は、2つの検討作業(①1930 年代前後の「満州」をめぐる政治情勢との関係及び中国ナショナリズムの動向との関係の史学史的考察、②金毓黻の影響を抽出による中国の渤海史理解の特質を明確化と日中の渤海史研究の議論が噛み合うような問題の立て方の検討)を中心にして、研究成果をまとめていく予定であった。
研究代表者である古畑は、6月に中国に行き、各地で調査をしつつ、検討作業①②の成果を組み込んだ、次の4つの研究発表・講演をおこなった。「東部ユーラシア史という考え方―近年の日本における古代東アジア史研究の新動向―」(国際ワークショップ「古代東亜的交流与互動」、南開大学歴史学院・同韓国研究中心主催、2018年6月9日)、「日本の渤海史研究の現状について」(「長春師範大学東北亜歴史与文化研究学術講座」、長春師範大学東北亜歴史文化研究所・同歴史文化学院主催、2018年6月11日)、「日本の高句麗・渤海研究の現状について」(延辺大学高句麗・渤海研究センター学術講演会、2018年6月14日)、「環日本海世界と渤海国」(南開大学外国語学院学術講座、2018年6月19日)。これらによって、我々の問題の立て方であれば日中の渤海史研究の議論が噛み合うことを確認できた。また、①②の成果は、「第4回金毓黻と東北アジア史研究会」における「『渤海国志長編要刪』及び『静晤室日記』調査報告」(金沢大学、2019年3月14日)でも整理した。なお、本研究成果全体のまとめは、2019年度末の刊行を目指している著書のなかで示される予定である。
研究分担者の基礎作業もまとめの段階を迎え、中国東北近代史関係の調査・検討を担当する古市大輔は中国東北人脈を追う中で明らかになった成果を論文として発表し、日満関係史関係の調査・検討を担当する小林信介は、共著のなかにその成果を盛り込むとともに、公開講座において一般に還元した。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件、 招待講演 6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 清代後期の永陵正白旗満洲喜塔臘氏に関する初歩的考察――清代盛京旗人官僚家族史研究のための基礎作業の一環として――2019

    • 著者名/発表者名
      古市大輔
    • 雑誌名

      金沢大学歴史言語文化学系論集 史学・考古学篇

      巻: 11 ページ: 1-36

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 『渤海国志長編要刪』及び『静晤室日記』調査報告2019

    • 著者名/発表者名
      古畑徹
    • 学会等名
      第4回金毓黻と東北アジア史研究会(金沢大学、2019年3月14日)
  • [学会発表] 東部ユーラシア史という考え方―近年の日本における古代東アジア史研究の新動向―2018

    • 著者名/発表者名
      古畑徹
    • 学会等名
      国際ワークショップ「古代東亜的交流与互動」(南開大学、2018年6月9日)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 日本の渤海史研究の現状について2018

    • 著者名/発表者名
      古畑徹
    • 学会等名
      長春師範大学東北亜歴史与文化研究学術講座(長春師範大学、2018年6月11日)
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本の高句麗・渤海研究の現状について2018

    • 著者名/発表者名
      古畑徹
    • 学会等名
      延辺大学高句麗・渤海研究センター学術講演会(延辺大学、2018年6月14日)
    • 招待講演
  • [学会発表] 環日本海世界と渤海国2018

    • 著者名/発表者名
      古畑徹
    • 学会等名
      南開大学外国語学院学術講座(南開大学、2018年6月19日)
    • 招待講演
  • [学会発表] 渤海建国地再考2018

    • 著者名/発表者名
      古畑徹
    • 学会等名
      第301回日韓古代文化研究会(2018年7月1日)
    • 招待講演
  • [学会発表] 満州移民と歴史実践 -訪欧調査・訪中調査報告を中心に-2018

    • 著者名/発表者名
      小林信介
    • 学会等名
      石川県民大学校講座(2018年9月12日)
    • 招待講演
  • [図書] 日本植民地研究の論点(小林信介「地域における歴史実践」担当)2018

    • 著者名/発表者名
      日本植民地研究会編(小林信介ほか共著)
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784000612791

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公開日: 2019-12-27  

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