研究実績の概要 |
本年度は期間延長目的であるサイパン・テニアンにおける日本軍および朝鮮人兵士の現地調査を6月に実施した。アジア・太平洋戦争中の激戦地の一つであるサイパン・テニアンで、日本軍関連の戦跡のフィールドワークを行った。また沖縄帰還者会南洋慰霊ツアーに参加することができ、かつてサイパン・テニアン在住の方々にインタビューを行うなど、貴重な調査の機会となった。 9月よりサバティカル期間中に滞在したオランダ(ライデンおよびハーグ)では、国立公文書館やInstitute for War, holocaust and Genocide Studies(国立)で、戦犯裁判に関わる個別朝鮮人兵士のオーストラリア軍による尋問記録、戦犯対象者リストなどの朝鮮人兵士関連資料や、植民地軍に関する資料収集を行うこともできた。また類似の研究(日本軍と植民地)を行う在欧州歴史研究者と研究会において意見交換の機会を複数得ることができた。
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