植民地に駐屯していた日本軍、特に朝鮮駐屯日本軍(朝鮮軍)に関する研究は、近年になってようやく始まったばかりである。本研究を通じ、まずはこれまで使用されていなかった諸資料(隷下連隊レベルの各種記録、所属兵士回顧録、オーストラリア軍・オランダ軍など連合国軍作成資料など)を収集・整理・分析し、関連研究会で発表して資料目録の共有を図った。また韓国各地や日本に残る関連史跡のフィールドワークを行った。これらの諸資料を利用し、朝鮮軍研究の基礎情報を提供する論考を刊行した。また海外・国内で開催された国際学会でも朝鮮人志願兵分析などの研究成果を発表した。
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