近世の神聖ローマ帝国の国制構造の特色を総合的に把握するために、レーゲンスブルクで開催された「永久帝国議会」を考察の対象とした。この永久帝国議会に出席していた使節のリストを作成するとともに、使節間の人的関係と派遣者の帝国等族との人的関係を含めたデータベースを構築した。 さらに、永久帝国議会の活動に関して、皇帝選挙、選帝侯の追加、帝国戦争、講和条約、帝国裁判所、経済政策の6項目について皇帝の主席代理人の史料の整理を行い、今後、永久帝国議会の活動を総合的に考察するための重要なデータを得ることができた。
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