1960年代から2010年代におけるフランス南部モンペリエ市に位置する2つの集合住宅における都市問題の発生メカニズムと都市政策の特徴を分析し、都市問題の発生メカニズムは、住宅市場との関係、住民運動や人的紐帯のあり方、そして空間構造など、社会・経済の次元を考慮に入れなければ十分に分析できないことを明らかにした。 また、都市化に伴ってローカルな社会政治空間は変容するが、両者のあいだには媒介項としてローカルガバナンスが存在する。その特徴を明らかにするためには、上述したさまざまな要素との関係を考慮に入れなければならないことを明らかにした。
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