研究課題
基盤研究(C)
第一次世界大戦後ハンガリーの市民社会と体制内化された暴力について、以下のように明らかにした。戦間期ハンガリーにおける権威主義政治の展開は、市民社会の一部が軍事領域に包摂される過程と、自由主義的国民化政策から監視と暴力による統治への転換を含んでおり、後者は、地方当局の政策推進努力と地域住民の反応の相互作用の中から生じていた。この背景には、第一次世界大戦後の体制が確立し準軍事的暴力が体制に回収される際に市民社会が関与し、そこに暴力が埋め込まれるという過程があった。
西洋近現代史