研究課題
本研究プロジェクト最終年度である平成29年度には、本研究課題の研究母体である「消費文化史研究会」の活動を主軸として、広い意味での消費文化の歴史的形成と、消費文化と多様な社会経済的要素との結びつきが引き続き検討された。プロジェクト構成員は単独および共同プロジェクトを通じて、プロジェクトのテーマについて研究を行い、その成果は構成員の学術論文、学会発表、書籍刊行等、諸々の研究発表の場において発表されたほか、慶應大学出版から「シリーズ消費文化史」として出版される研究書の執筆という形で具体化された。定期的に開催された消費文化史研究会では、各自担当の研究書の執筆内容が報告され、活発な議論がおこなわれた。3年間の本研究課題の主要成果の一つは、平成29年3月に開催された国際シンポジウムHistory of Consumer Culture: Objects, Desire and Sociabilityであり、国内外50名以上の研究者を集めプロジェクトの研究テーマに関し国際的および学際的な議論が行われたが、平成29年度には、同シンポジウムの基調講演と主要な研究発表を、各国内外参加者が改稿執筆する作業が進められた。さらに研究プロジェクトチームによる英文編集校正作業がなされ、平成30年3月に学会プロシーディングスとして出版された。本研究課題構成員の研究成果は前述の通り「シリーズ消費文化史」として和文の研究書になる予定であるが、その成果の一部が学会プロシーディングスとして英文にて発表されたことは、消費文化史の分野における国際研究者交流をさらに促進し、また循環的にフィードバックしていく上で意義が大きいといえる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) 図書 (9件)
史苑
巻: 73 (1) ページ: 未定・印刷中
Gakushuin Economics and Management Review
巻: 32 ページ: 1-29
ヴィクトリア朝文化研究
巻: 17 ページ: 93-98
比較文学研究
巻: 103 ページ: 68-83
ユリイカ
巻: 41(2) ページ: 158-168