研究課題
基盤研究(C)
アンシァン・レジーム期、革命期、そして19世紀前後半の時期、様々な社会的立場を生きた〈個人〉が、それぞれどのような社会構想、国家観を持っていたのか。対象となるのが具体的な個人の思想であったため、研究体制は研究協力者を含め総勢9名での共同研究となり、結果として、〈啓蒙ー革命ー共和国〉という近代フランスの理解の再検討という当初の目的を達成することができた。とりわけ、こうした単線的理解とは別に、いわば「ありえたかもしれない社会」「ありうべき国家」という、社会構想のオルタナティブを提示できたことは、研究史上きわめて重要な成果となった。
フランス革命史