研究課題
基盤研究(C)
広い意味で鳥取砂丘と一連の海岸砂丘である福部砂丘に立地する直浪(すくなみ)遺跡を発掘調査し,その変遷を明らかにした。その結果,およそ5000年前から700年前まで断続的に土地利用があることがわかった。5000年前の段階ではまだ砂丘が発達していなかったが,4000年前頃から飛砂が増加して砂丘化した。その後,少なくとも3度,砂丘の表面に植生が繁茂して草原化する環境の変化があり,その時期に様々な人間活動が行なわれている。5世紀から6世紀には安定した土壌環境のもと稲作も行なわれたことがわかった。
考古学