第二次世界大戦終戦直後のポーランドでは,Christaller(1933)に忠実に従った中心地理論の実証研究ならびに応用研究が行なわれた.いずれの研究も,中央空間計画局立案の国土計画に盛り込まれた中心地配置計画に直接,間接関係するものであった. 第二次世界大戦末期にエストニアからスウェーデンに亡命したEdgar Kantが1935年に母国で発表した中心地研究は,世界で最初に都市集落システムの研究に中心地理論を援用したものであった.そこで明らかにされた中心地勢力圏の階層構成は,アメリカ地理学界では機能地域論の実証例として評価された.
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