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2018 年度 研究成果報告書

モニョミジ・システムの人類学的研究:南スーダンにおける小政体、民族間関係と国家

研究課題

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研究課題/領域番号 15K03041
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関大阪大学

研究代表者

栗本 英世  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (10192569)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードモニョミジ・システム / 年齢組織 / 民族間関係 / 南スーダン / 小政体 / ゾミア
研究成果の概要

本研究課題では、南スーダン南東部の10以上の民族集団を横断して存在する、階梯式年齢組織と首長制・王制がセットになった「モニョミジ・システム」及びこのシステムの構成単位である小政体に関する民族誌学的研究を遂行した。政治情勢の不安定性のゆえに現地でのフィールドワークはできなかったが、首都ジュバ、およびウガンダとケニアに難民として居住する地域出身者や関係者にインタビュー調査を実施するとともに、本研究課題に関連する各国の研究者との打ち合わせと討議を行った。本システムに関する人類学的理解が深まっただけでなく、平和構築と和解の実現と、新国家・国民の建設において本システムは果たすべき役割について検討した。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

南スーダンをはじめとする東・北東アフリカの諸国では、公式的には脱植民地期の国民国家による統治が浸透する一方で、国家による実質的な統治を受けていない広大な空間が存在する。こうした空間では、首長制、王制や年齢組織等を主要な社会的柱とする小政体が、政治的権力を担い、法と秩序の維持に貢献すると同時に、紛争の主体となっている。こうした空間を「アフリカ版ゾミア」と捉えることは、人類学的比較研究上の意義があるとともに、武力紛争や内戦における、さらには平和構築と和解、内戦終結後の国家・国民建設における自律的な小政体の役割を考察する上で重要であると考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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