研究課題
基盤研究(C)
近隣の地域、つまりテソ地域の「呪詛」概念「イラミ」についての研究が進んだ。また、ブガンダ王国のジョセフ・ムロンド王子を日本に招聘できたことでブガンダにおける「呪詛」についての理解も進んだ。地域的にもカラモジャ地域にも調査に訪れることができ、波佐間逸博長崎大学准教授、フランシス・ニャムンジョ・ケープタウン大学教授と研究会などを通じて多くの示唆を得た。妖術研究の理論的な問題が立ち上がってきたカメルーン社会への展開可能性も含めて予想外の展開であった。比較参照点のひとつだったランギへの展開が進捗しなかったこと、法的な問題への切込みが、思ったほど進まなかったことについては今後の課題である。
社会人類学