研究実績の概要 |
初年度に続き、いくつかのローマカトリック教会で行事の見学、インタビューを実施した。岩手県の大船渡教会、山形県の新庄教会を訪問した。前者は東日本大震災被災地である大船渡市と陸前高田市在住のフィリピン人50名を受け入れ、フィリピン人共同体が組織されている。新庄教会は1980年代後半より「農村花嫁」として嫁いできたフィリピン人を中心に、2010年に創立された。当初の計画通り、高知県四万十市の中村教会を調査対象に加えた。日本人よりフィリピン人のほうが多く、教会委員長はフィリピン人である。平成28年9月と10月に訪問し、カトリック高松教区内の教会の代表者等と連絡をつけることができた。「日本人の教会から日本の教会」へという本研究のテーマは、地方においてとくに顕著に観察される。 研究成果は次の2つの学会で発表した。 (1) Takefumi TERADA, “Filipino Mothers and the Changing Faces of the Roman Catholic Church in Japan”, American Academy of Religion, San Antonio, Texas, November 21, 2016[アメリカ宗教学会]. (2) Takefumi TERADA, “From Japanese Church to Church in Japan: Development of Filipino Roman Catholic Communities in Japan”, The 5th International Conference of the Japanese Studies Association in Southeast Asia, Cebu, Philippines, December 16, 2016[東南アジア日本研究学会].
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