東北被災地では2011年以後、複数の教会でフィリピン出身者の共同体が形成され、継続的に活動してきた。教会によってはフィリピン出身者が教会活動に欠かせない存在として認識され、それ以外の教会でもタガログ語、英語ミサを中心にフィリピン出身者が教会活動に参加していることが理解された。外国籍信徒が教会活動に積極的に参加する傾向は東京教区以外にも、全国で観察される。2017年11月には各地の共同体の現状を検討するため、関係者を招いてワークショップを開催した。近い将来、ミサ出席者は日本人より外国籍信徒のほうが多くなることは明らかで、「日本人の教会」から「日本にある教会」への変化は不可避的である。
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