| 研究課題/領域番号 |
15K03062
|
|---|
| 研究機関 | 神奈川大学 |
|---|
研究代表者 |
大川 真由子 神奈川大学, 外国語学部, 助教 (70571818)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
| キーワード | 帝国 / 混血 / 人種 / オマーン / ザンジバル / 植民地研究 / 移民 / 人類学 |
|---|
| 研究実績の概要 |
本研究は、移住元から移住先への一方向的な移動を扱ってきた従来の移民研究に対し、移住先で
生まれ育った二世以降の帰還や残留を含めた生活世界の分析から、「帝国」や「混血」という概念を検証することを目的とする。考察の対象は、本国の領土拡大に伴いアラビア半島のオマーン沿岸部から東アフリカにかけての領土を含む「オマーン帝国」内を移動していたオマーン人である。
年度前半は、過去5年間にわたっておこなってきた共同研究「帰還移民の民族誌的研究」の一部として、『文化人類学』誌上に特集を組み、帝国の人類学的研究の可能性を含めたレビュー論文を投稿し、採用された。
年度後半は、早稲田大学文化人類学会にて「帝国と混血」のシンポジウムを組織し、オーガナイザーを務める傍ら、「帝国と混血」というテーマで発表し、その成果を学会誌『文化人類学研究』に投稿した。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
学会でのシンポジウム開催のほか、人類学の学術雑誌2誌に投稿するなど、成果をあげることができたから。
|
| 今後の研究の推進方策 |
イギリスでの文献収集を実施し、申請者が収集してきた民族誌的データに厚みを持たせたい。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していたイギリスでの文献調査が実施できなかったため。
|
| 次年度使用額の使用計画 |
今年度はオマーンでの調査のほか、イギリスでの文献調査を実施予定。
|
