研究課題/領域番号 |
15K03067
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
塩路 有子 阪南大学, 国際観光学部, 教授 (70351674)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 英国 / パブリック・フットパス / ウォーキング / 観光 / Walkers are Welcome / まちづくり / 地域振興 / 公共性 |
研究実績の概要 |
2018年度は、8月から9月にかけて2週間、英国ウェールズでWaWタウンの現地調査を実施した。ナイトン、スランエアティッド・ウェルズ、セント・ドグメールズ、タルガース、チェプストウの5つのウェールズの町村で、WaWグループの活動内容、国立公園との関係、ナショナル・トレイルとの関係などについて聞き取り調査を行った。実際に各地のフットパスを各WaW活動メンバーと歩いて視察した。 また、研究成果の一部として次の論考を刊行した。「英国におけるパブリック・フットパスと地域振興(part2)―小さな町村のWalkers are Welcome活動とウォーカーと関わる観光産業―」阪南論集 社会科学編 第54巻 第1号、145頁~155頁。広く一般向けの論考としては、旅の文化研究所が刊行している雑誌『まほら』第96巻に「英国のフットパスとWalkers are Welcome タウン」を執筆、英国のフットパスと「歩く観光」についてまとめた。 2018年11月には、英国のWalkers are Welcome UK networkの理事長と理事2名が来日し、仙台市柴田町で開催された日本フットパス協会の全国大会にて研究フォーラムが行われた。そこで、「フットパスと地域活性化 ー英国Walkers are Welcomeタウンの活動ー」という題でこれまでの英国のフットパスとまちづくりに関する研究成果の発表を行った。続いて、熊本美里町で開催されたWaWくまもと発足の国際シンポジウムにも彼らに同行し、現地で共にフットパス・ウォークを体験しながら、日本と英国のフットパスと地域のあり方について意見交換や聞き取り調査を行うことができた。 現在、以上を踏まえて、研究成果を取りまとめた書籍の出版に向けて論考の準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
英国内での調査は、イングランド、スコットランド、ウェールズと順調に進んでいる。研究成果として2本の論考をこれまでに書くことができた。
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今後の研究の推進方策 |
英国内での研究成果を踏まえて、さらに、今後の研究の発展として、今年度はヨーロッパにおけるフットパスとアクセス権、歩く観光のあり方についてフィンランドにおいて調査する予定である。また、英国内での補充調査も行う。さらに、研究成果の一部を論考として刊行するとともに、現在、最終的な研究成果として書籍の出版に向けて準備している。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度の現地調査が1度のみの実施で、かつかなり節約することができたことで、当該助成金が生じた。また、今年度は、英国での補充調査とヨーロッパに研究領域を広げフィンランドでも調査を実施する予定である。さらに、研究成果として書籍の出版準備も行う。
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