研究課題
基盤研究(C)
本研究では、最高裁判事・山田作之助(1896-1995)が実務上及び個人的に蒐集した旧蔵書・文書資料を整理・検討し、学界共有の財産として広く研究者の利用に供しうる基盤として整備することで、二十世紀における我が国の法実務と、それを軸とした学問及び社会状況の重要な一面を、実証的かつ具体的に明らかにした。地元神戸を拠点に司法の様々なレヴェルで活躍し、学界や企業などとも多様な人脈を築きつつ、社会通念に即した司法実務のあり方を模索した山田の活動は、司法制度の発展・形成を考える上でもきわめて重要な対象であった。
日本法制史