平成27年~29年度の研究成果としては、さまざまな権限の角度からEU法の問題を扱い、それを英語及び日本語で、また、雑誌論文、図書論文及び学会等で公表したことが挙げられる。具体的には、(1)EU諸機関と国内機関の権限配分、(2)EUと他の国際機関との権限配分(特にEU司法裁判所と欧州人権裁判所)、(3)EUの権限行使による基本権の遵守(特にEU司法裁判所によるもの)及び基本権の侵害(特にEUの立法機関によるもの)、(4)EUの下部機関への権限移譲及びEU機関間の水平的な権限配分を明らかにした。また、EUと第三国がFTAを締結したり、交渉したりする状況の中で、EUと日本のEPAも研究対象とした。
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