研究課題
基盤研究(C)
WTOの多角的交渉が不調な中で、主要国は通商政策の軸足を地域貿易協定の交渉に移している。中でも、締約国の国内規制の相違に起因する貿易障壁の削減と貿易・投資の円滑化を目的とする規制協力は重要な交渉の主題となっている。本研究はその代表例としてTPP(環太平洋連携協定)を取り上げ、そこでの規制協力の内容を克明に分析した。TPPは多方面にわたる高水準の規制協力を規定しており、地域貿易協定を通じた規制協力の制度化の先例として重要な意義を持つことを明らかにした。
国際経済法