研究課題
基盤研究(C)
本研究は、日本の国際法学が国際法の構造分析や安全保障分野で独創的な業績を生み出してきた理由を、第2次世界大戦前については、カントの平和論などの平和主義の政治哲学を基礎にしていたことを、日本の法哲学の先駆者であった恒藤恭の論文を素材に明らかにした。また、戦後については、石本泰雄の業績に注目し、戦争の自由から違法化への法的地位の変化に注目して国際法の構造転換をといたこと、また戦争違法化の徹底の先に日本国憲法の平和主義があることを明らかにした。
国際法学