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2015 年度 実施状況報告書

ダイバーシティ・マネジメントと労働法

研究課題

研究課題/領域番号 15K03150
研究機関京都大学

研究代表者

小畑 史子  京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (00262494)

研究期間 (年度) 2015-10-21 – 2018-03-31
キーワードダイバーシティ・マネジメント / 労働法 / ワーク・ライフ・バランス / 女性
研究実績の概要

本研究は、雇用における多様性を踏まえた経営すなわちダイバーシティ・マネジメントと、労働法の関係を明らかにすることを目的としている。
今年度は、まず、マレーシアの日系企業にダイバーシティ・マネジメントのヒアリングに赴いた。そこでは、マレー系、中国系、インド系のマレーシア国民の間での、またインドネシアやモンゴル等からの外国人労働者との間での、文化や宗教の違いを踏まえたマネジメントを行う工夫を中心に臨場感あふれる情報を得た。また、マレーシアの研究者とのダイバーシティ・マネジメントに関するディスカッションを行い、国の雇用の多様性に関する状況の違いを背景に、マネジメントや労働法に関するどのような展望の違いが生じるかを検討した。
次に、国際労働機関(International Labor Organization)で、国別のダイバーシティ雇用に関する情報収集を行い、各国の法規制の内容や現状が多様であることを確認した。また、国際機関として世界の潮流をどのように評価し、どのような展望を持っているかについても情報を得た。
それらと並行して、国内外のダイバーシティ・マネジメントおよび労働法に関する文献研究を行い、国際的に及び国内で、ダイバーシティ・マネジメントおよび労働法に関して、いかなる議論が主流であるのか、また新たにどのような議論が生じているのかを検討した。さらに、ダイバーシティ・マネジメントと労働法に関する国内の研究会にも出席し、情報を得た。
これらを踏まえ、ダイバーシティ・マネジメントのうちの「性別」に焦点を当て、女性活躍推進法の立法に関する論文と(出版社に提出済)、育児や介護等の家庭生活と職業生活との調和を脅かす人事異動の効力に関する論文を執筆した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2015年10月に内定して以降の半年間で、国内外の文献研究や、2回の海外調査、複数回の国内研究会への出席を行い、それらを踏まえて2本の論文を執筆し、1本は出版社に提出済である。

今後の研究の推進方策

今年度は、3年にわたる計画の中間に当たる年度であるため、昨年度の文献研究や国内外の調査の結果を踏まえ、さらなる文献研究や国内外の調査を行って、女性の差別的取扱等に関する研究を行うとともに、性別以外のダイバーシティ・マネジメントと労働法に関する論文を執筆する。

次年度使用額が生じた理由

交付の決定が秋であったため、初年度の支出をそれ以降にスタートした。その時点では、必要な文献を、既に私費でかなり購入していた。決定が秋であったため、海外出張を夏季休暇に行うことができず、また冬期休暇に出張するには秋に先方に問い合わせたのでは遅すぎ、結局春期休暇しか使うことができなかった。

次年度使用額の使用計画

2年目は1年間をフルに活用することができるため、早くから出張先とのスケジュールの打ち合わせを始め、回数を増やす予定である。また、文献の購入も計画的に行い、特に洋書を収集したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 女性活躍推進法の制定2016

    • 著者名/発表者名
      小畑史子
    • 雑誌名

      ジュリスト

      巻: 1494 ページ: 印刷中

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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