研究課題
国内・国外研究者へのインタビュー調査と意見交換としては、現在ある保安処分的な法制度の現実、刑罰論との関係、社会復帰促進の理念と自由の拘束の在り方等を中心に、刑事実体法研究者、刑事政策研究者に聞き取り調査および意見を求めた。海外での保安処分に関する実態調査に関しては、ドイツについて、7月にケルン大学を訪れ、インタビュー調査と意見交換を行い、その際、ドイツの刑務所を視察調査および施設スタッフと意見交換した。国内での実態調査については、6月に沖縄少年院および沖縄女子少年院を、9月に札幌刑務所を視察し、施設スタッフと意見交換した。とくに、札幌刑務所では処遇としての特別改善指導がどのように行われているかを重点的に調査した。研究会での報告は、10月に北海道大学刑事法研究会で「自招危難における危難甘受義務と自動運転-危難に陥った者により将来された緊急状態の事例の一側面-」と題する報告を行った。この報告をもとに、「Die Gefahrtragungspflicht des selbstverursachten Notstandes und automatisiertes Fahren - eine Facette des selbstverursachten Notstandes durch den Gefaehrdeten -」Robert Kert, Andrea Lehner 編『Vielfalt des Strafrechts im internationalen Kontext. Festschrift fuer Frank Hoefpel zum 65. Geburtstag』として発表した。これは被害者の危険を回避するためにAIはどのような価値判断を求められるかを検討したものである。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件)
Robert Kert, Andrea Lehner 編 『Vielfalt des Strafrechts im internationalen Kontext. Festschrift fue Frank Hoefpel zum 65. Geburtstag』
巻: 1 ページ: 59-65
Bernd Hecker, Bettina Weisser, Christan Brand 編 『Festschrift fuer Rudolf Rengier zum 70. Geburtstag』
巻: 1 ページ: 未定
守山正・芝多修一編『ストーキングの現状と対策』
法律時報
巻: 89 ページ: 74-77
Johannes Kaspar (hrsg.)『Sicherungsverwahrung2.0?』
巻: 1 ページ: 271-280