研究課題
基盤研究(C)
本研究は、婚姻財産を①婚姻の財産的効果の一連性を支える概念としての機能、②夫婦の財産関係における独立と保護を実現する基盤としての機能という2つの観点から分析する。これにより、現行民法の別産制のもとで、婚姻締結前及び締結後に貫かれるべき夫婦各自の独立性及び私的自治と離婚・死亡による婚姻解消時の配偶者を中心とした家族の権利や保護の確保という一見対立する二理念を、一貫した婚姻の財産的効果として位置づけ、夫婦財産関係法の体系的整序を行うことを目的とするものである。
民事法学